切迫早産 入院記録(36週)&退院

=8月3日(36W0D)=
8:45 リトドリンがちょうど無くなったので、それを最後に抜針。
1ヶ月ちょっとの間ずっと一緒にいた点滴のガラガラともお別れ。
嬉しいことなのだけど、手ぶらで歩いていると何か忘れ物をしている気がしてならない。

その後シャワーを浴び、14時ごろから5分毎にお腹が張る感じはあるもののやっぱり痛みはない。
午後は病院で行われる母親学級に夫と参加。
1ヶ月ぶりに洋服を着た。
ガラガラに頼れないので歩くのはふらふら、
しかも貧血気味だったけどだんだんと落ち着いてきた。

19時から22時頃まで、5分毎に張る。痛くはないけど苦しくなる。
これが張り返し?
夜中はなんとか眠れた。

*リトドリン4A 30ml/h → 0
 これですべての点滴から解放された。


=8月4日(36W1D)=
昨夜から特に変わりはなく、午前中に診察後退院が決定。
夏休み中の夫が迎えにきてくれて、1ヶ月ぶりに外の空気を吸う。
足元はふらつき、歩くのもよろよろ。
その様子を見た駐車場係の人は『大丈夫ですか?』と。
今までずっと適温の部屋にいたので暑さがこたえた。
その後、もちろんマックへ。
久々にしょっぱいものを口にした。

あとはいつ生まれてもおかしくない。
少しずつ体力つけてお産に備えないと。

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ということで、切迫早産の危機を乗り越え、
その後10日ほど普通の妊婦生活(といっても、弱っていたのでほとんど動いてない)をして、
正期産の37週で陣痛が起き、陣痛開始から6時間のスピード出産となりました。

「切迫の人は分娩時間が短くて、お産が楽な人が多い」
と看護士さんに言われていた通りで、
気付けば10分間隔の陣痛が突然始まっていて、
病院に着いたころには3分間隔になっていました。
病院到着後4時間で出産。
お産はそれなりにつらかったけど、陣痛が長時間続く人に比べたら苦しまなかったのかもしれません。

1ヶ月間、外に出られない生活というのはとてもつらいものだったけど、
病院を退院するころには看護士さんともスタッフの方とも仲良くなっていたので
卒業するのは少し寂しく感じました。
献身的にお世話していただいて本当に感謝です。

陣痛が始まり再び病院に戻ったときには
看護士さんが『お帰りなさい!』と、
そして、無事に元気な赤ちゃんを出産したときには
「この子がお腹にいたんだね、頑張ったね」と言ってくれて、
まるで母校に帰ったような気分でした。

切迫早産にはタイプがいろいろあるんだと思いますが、
私の場合は最後まで原因不明でした。
とにかくお腹が頻繁に張る、たまに出血する、という症状でした。
点滴も2種類していましたが、点滴量を増やしても張りがおさまる訳でもなく、
ひたすら安静にして、お腹の赤ちゃんに「まだだよー、まだだよー」と話しかけていました。
相当量の薬が体内に入ったと思いますが、
赤ちゃんは生まれてすぐにしっかり産声を上げ、ぐったりしている訳でもなく元気に生まれました。

この体験談が少しでも切迫早産と診断された方のお役に立てればうれしいです。